陶佳日誌

作家の手仕事を扱った岡山市内のギャラリーです。骨董も扱っています。

ベンガラアート

11月の初めの東京行きを早めに切り上げて帰ってきてから、慌ただしい日々が続いている。

体の不調で、内科の診断を仰ぎ、ストレスの元になっていたかもしれない、気になる事をすべて無くすべく、

夫の勧める歯科にも行き、2月のDM依頼も済ませ、やっと巡り合えた国産桐箪笥の到着を待って、

長年お世話になった嫁入りダンスを処分し、骨董ジャンボリーで購入した庄内箪笥の傷を修理してもらい、

・・・・・とにかくよく動いている。

今日は、写真家の古山コスミさんの作品をテレビで拝見し、吹屋のベンガラアートを見に行こうと、一大決心!

日岡山で、胆石の緊急手術をした京都在住の友人Oさんが、術後検診に来ていたのだが、

彼女も、その友人の女医のNさんも一緒に行きたいとの事で、夫の運転で出かけることになった。

おりしも本日は岡山マラソンの当日。交通規制を気にしつつ、マラソンの出発地点を横目で見ながら、出発。

最適なマラソン日和 運動公園の紅葉も見頃

途中、安い地元の野菜などを買い込みながら、吹屋までの2時間の道のりもなかなか快適!

吹屋は、30年近く前に訪れた頃とは、面影を残しつつも、変わり、人も多く、お店も出来て、なかなか良い雰囲気

になっていた。


1つ目の会場は、手作りろうそくの展示。 何よりも、ベンガラ染めの優しい色が素敵だった。

Nさんも、お手洗いから出てきた時に、首にはベンガラのスカーフが巻かれ、・・・早っ!どこで購入したの?


2つ目のアート会場では、写真と陶の展示。天井からぶら下がった陶の金魚の、シルエットに感嘆しながら、

抹茶茶わんに入った高梁紅茶とクッキーをいただく。このお茶碗も、開催主催者の作家さんの素敵な手作りで、

クッキーは、吹屋最後の小学生のデザインだという、粋な計らい。

最後の小学生とは? この地域に小学生はいなくなり、小学校は解体され、元の原型に戻されるそうだ。

完成の暁には、どのように活用されるのか、またぜひ来てみたいものである。


3つ目の会場では、思いがけず、古山さんにお会いできた。

石原直樹さんにも! 

ここには、古山さんの写真と、写真を転写した長いタペストリーのような布、石原さんの抽象画、

曽我永久さんの書 が展示してある。

いずれも迫力ある作品ばかりで、・・・・・    古山さんの紹介で、来春には皆さん陶佳で展示下さる予定。

私に太刀打ちできるでしょうか・・・・・


その後、旧片山家住宅、郷土館を見学。お昼に山菜うどんを食べて、ベンガラ館、笹畝坑道、広兼邸に移動。

足が痛いと言いつつも、旧熟女3人にとって、やっとこなせた行程であったが、こんなことでもない限り、

めったに来ることのない場所である。 無理をして来てよかった・・・。


帰りは、高梁川の川沿いを走り、 オットの眠気覚ましにコーヒー館に寄り、5時には自宅へ到着。

その日のうちに、Oさんは京都に帰って行った・・・・・、せっかく購入した新幹線の回数券を

わが車の中に落としたまま・・・・・