懐かしき山の幸
町内の方に、蕨をいただいた。
オットが この四月から 町内会長に就任。
帰郷した若者(60歳代は若者?)の順送りの務めである。
打ち合わせ等に 気軽に 陶佳の喫茶室を使っていただくので、少しづつ町内の方ともお知り合いになる。
懐かしい故郷の食材である。
フルタイムで働いている倉敷のHさんが、岡山に用事があり、陶佳の閉店後に 訪ねてくれた。
目指してきた畳のヘリバッグは あいにく売れてしまい、好きだというスカーフを物色していると、
すでに暗くなった外から、誰かがドアをノックしている・・・・・
誰かと思いきや、オットの友人のKさんが、袋いっぱいの筍を持って来てくれた。
いっぱいもらったので、助けてくれとのこと。
我が家は まだ 初物! 喜んでいただきます。
せっかくだから 中を見てって! と 引っ張り込んで、オットを呼んできて、4人で 話し込む。
その、昨日の成果が コレです。
これから、あく抜きと 下処理を 始めます。
まず、蕨から。 鍋に蕨がかぶるくらいのお湯を沸かし、500gの蕨に対し、大匙1の重層をいれる。
蕨を入れ、そのまま半日くらいおく。
次に、筍。 大きな鍋を用意し、筍がかぶるくらいのお湯と一握りのぬか、鷹の爪2本を入れ、
1時間くらい茹で、そのまま置く。
昔は、五月の連休になると オットが実家に筍を掘りに行くのを楽しみにしていた。
祖母が 庭に釜をたてて、筍を皮つきのまま茹でてくれ、山ほどもらって帰ったものだが、
そのうち、イノシシが根こそぎ 掘ってしまうようになり、全滅。
祖母も 母も亡くなり、年老いた父は 遠くに身を寄せ、 懐かしい思い出の地は、近くて 遠い・・・。
さて、ここには 大きな釜もなければ、皮ごと茹でる大鍋もない。
精一杯の大きな鍋を3つ用意し、まず2鍋で1時間。そして 1鍋追加でもう1時間。
その間、お風呂磨きと 裏庭の草取りに 費やしました。
町にいて、田舎の生活が味わえる、いい環境です。